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"狩り"とは?


「悪魔アイルーって、どうやったら手に入る?」


唐突に携帯に飛び込んで来た文章。
送り主は、地元でいつも一緒にモンハンをやってる親友だった。


悪魔アイルー…知識としてなら、一応知っている。
モンスターハンターの世界において、ソロプレイ時の補佐としてついてくる二足歩行のにゃんこ。
それがオトモアイルー。アイルーという種族がオトモするから、オトモアイルー。
実に判りやすい。

狩場においての彼らの能力は決して決定打と言えるほどのものではない。
大型モンスターに咆哮を食らって怯んだら一発ドツいて喝を入れてくれたり、
体力が少なくなったら回復笛を吹いて回復をしてくれたり、
勇敢なヤツの中には一緒にモンスターを攻撃してくれたり…


する事も、ある。


その程度の能力なのだ。
1人プレイが1.3人プレイになるというか、なんというか。
戦力としてはそんなものではあるが、補佐してくれる「味方」が近くにいる。
一撃が即致命傷となるこのゲームで、一回でもターゲットを引き受けてくれるだけでもありがたいではないか。
そう考えると、なかなか愛らしい存在である。


だが、中にはちょっとした手心を加えて、コイツを途方も無く強化するプレイヤーもいるらしい。
そうして強化されたオトモアイルーが、俗にいう「悪魔アイルー」である。

攻撃力は低くて4万。高いものでは10万にも達する。
普通のものがちまちま育てて200や300だという事を考えれば、まさに桁外れ。
10万クラスともなれば、G級…このゲームにおける最強クラスの大型モンスターですら、
たったの数発攻撃を当てるだけで倒してしまうという。

ハンターの面目、丸つぶれ。

これほどえげつない性能を持った悪魔アイルーがほっとかれるはずもなく、
ネット上ではちょっと検索すれば関連記事が山ほど飛び出す。

まぁ…ラクだからねぇ…とは思っていた。
いたが。


まさか、コイツが悪魔アイルーを欲しがっているとは思わなかった。

何度かブログにも取り上げた事のある彼。
前作ポータブル2ndを紹介してハマらせてから、
瞬く間に腕前を上げ、軽く私を凌駕するほどの存在になった。
ネット上では「4人じゃねーと狩れねーよ」と噂されるような難解なクエストも、
連日連夜のように「クリアしたで!」と達成画面を証拠画像として添付したメールが飛んできていた。
勿論、その裏には数え切れないほどの失敗と試行錯誤があったであろう事は想像に難くない。

2ndGに舞台が移行してからもその勢いはとどまる事を知らなかった。
G1,G2あたりのクエストで悲鳴を上げている私を尻目に、
彼はG3クエストをじわりじわりとクリアしていった。

その彼が。
ゲームバランスを無視するかのような、悪魔アイルーを求めていた。
信じがたい事だった。


そんなもん、使ってしまったらゲームじゃなくなるぞ。
一体どうした?

「G3の大連続討伐クエストがどうやっても勝てへんねん。
 3墓で終わるなら、まだ納得するんやけど、時間切れで勝てへんのがどうしても悔しい。
 自分の技量不足やって言われてるみたいで…」


…普通は逆だろう、とも思った。
その後も話を聞けば、ソロでは何をやってもあと一歩で討伐が出来ないと。
もう、ソロでクリアするには、悪魔アイルーを使うしかないのではと思った、と。


あの彼がクリア出来ないクエスト、である。
私には想像も出来なかった。

とにかく落ち着いて気長にやれ、と返信を送ってから数週間。

やはりというか何と言うか、彼はそのクエストをクリアしたとメールを送ってきた。


ちょっと気になって、聞いて見た。

「そのクエスト、もう一度やりたいか?」


返事は即戻ってきた。

「勘弁してくれや…しんどすぎるで」


…。


悪魔アイルー、というイリーガルな存在が迎合される背景。
もしかすると、このG級のバランスにあるのかも…とも思ってしまった。



単純に耐久力やら防御力を倍化しただけじゃないだろうな、と思えるバランスなのである。


まず、どいつもこいつも異様な堅さを有している。
モンハンの世界は近接武器に切れ味という概念があり、
これは攻撃していると次第に鈍っていく。
使っているうちに包丁の切れ味が悪くなるのと同じである。
これは「砥石」というアイテムを使えば簡単に回復出来るので、
いかに切れ味の良い状態を保って戦闘出来るか…
それが、狩りの一つのキーポイントとなる。

なるのだが、今作で追加されたG級クエストにおいてはとにかく堅い。
最高の切れ味を誇る紫、その状態から2段階落ちた青ゲージの状態ですら、
まぁ当たり前のようにカンカンと攻撃をはじきまくる肉質なのだ。
製作者側としては「新しく追加された紫ゲージの切れ味を試してみてくれ!」
というものもあるのかもしれないが、これでは
「紫ゲージ以外認めません」と言われてるにも等しい。


そうやって必死こいて討伐に成功しても、
今度は確率で入手の可否を問われる素材報酬の時間が待つ。
集会場の上位クラスでは手に入るレア素材の代表として「逆鱗」というものがあったが、
G級まで来ると「天鱗」という、もはやそれはなんやねん、というような素材がある。
困ったことに、こいつは多くの装備に必要となる。

要するに「1個あればいいけど、絶対1個ないとこの武器は作らせないぜ」というモノである。

30分も40分も頑張って倒して、そして報酬にコレが無い時の絶望と言ったら。

そして協力プレイで「おお、天鱗出たwww」などと喜んで相方に報告しようと思ったら
相方が鬼のような形相で「…また天鱗が出ない…」
とPSPを睨み付けていた時の気まずさと言ったら。

協力プレイならともかく、
ソロで30分以上も全力で戦闘を続けるクエストを連続で
何度も繰り返すのはなかなか疲れるものがある。

それを平然と強いてしまうのは…どうなのかねぇ('・ω・)


まぁ、これも考え方によるといえばそうだ。

G級なのだ。もはや何もかもがギガでありグレートでありゴッツイでありガチンコなのだ。
もはや常識を逸脱しかけてるような規格外のモンスターが出てくるクエストに何を文句を言うのか?
これはもう、玄人向けの狩猟なのだ。
それを平らげる自信が出来たら試せばいい。

そう割り切って楽しめるなら、それでいいではないか。

もしくは、仲間と一緒に狩猟に出かけるのもいい。
むしろ最近になってネット経由での4人プレイを体験したが、


難易度が違いすぎる。

ラオシェンロンは怯みっぱなしでまともに前進出来ず。
クシャルダオラはものの5分で討伐され。
ディアブロスは音爆弾漬けでもがきまくり。

何だこのラクさは…。

そりゃまぁ、単純に考えて火力4倍、アイテム4倍、狙われる確立4分の1。

これでラクにならないはずは無い訳だが…。
少しばかりソロ時と落差がありすぎだろう。
この辺の調整をして欲しかったなぁ、
とソロメインで頑張ってきたハンターの一人としては思ったりもします。

…そこでオトモアイルーなんですか?
もうちょっと頑張れよ…('・ω・)
by boardtrick | 2008-05-27 22:26 | ゲーム評論
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