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初めて泣いた、本気で泣いた「サマーウォーズ」
どうも、Bunzoです。
今回も例によってめいぽと関係の無い記事になりますが、ご了承下さい。


きっかけは本屋でぶらぶらと立ち読みをしていたときの事。
一冊の本が目に止まり、ぱらぱらとページをめくってみる。

初めてでした、ストーリーをパラ読みしてるだけで「あ、やべぇ好きだこれ。」と惚れたのは。
初めてでした、ただそれだけで涙が出たのは。

これは気になる。DVD買おうかな。そう思っていた矢先に、ロングラン講演決定のCM。
これはもう誘われているとしか思えない。これは絶対に見に行こう。
そう思い、先日映画館に足を運びました。

感想から言えば大当たり。
映画を見て泣くなんて事、俺には縁の無い事だと思っていたのですが…
もう泣くわ泣くわボロボロ泣くわ。
必死こいてスクリーンを食い入るように見つめていました。
奥歯も必死に食いしばってました。
そうでもしなきゃ、嗚咽が漏れそうなほど切羽詰ってたもので。


これは間違いなく名作。
DVDだろうがブルーレイだろうが出たら買いますマジで。


物語の趣旨は、戦国武将の末裔である大家族が、
ネットワーク上に突如発生した世界的な危機に戦いを挑むというもの。

誰もがヒーローになりたくてやった訳じゃない。
頼まれてやった訳でもない。
それでも戦いを挑んだその理由は、家系故の意地と、そして家族を結ぶ絆を誇る為と言えましょう。


-story(前半)-

インターネット上の仮想世界、「OZ(オズ)」。
ここは2056桁もの暗号によって保護された世界的コミュニケーションスペース。
ショッピングモールでは映画に旅行、不動産に車に至るまで、あらゆるものを購入する事ができる。
自身の分身、「アバター」によって格闘技やスポーツを体感する事も出来る上、
あらゆる言語が同時通訳されるシステムにより、世界中の人々とリアルタイムにコミュニケーションを取る事も可能。
各種行政機関や地方自治体もこのOZ上に窓口を設けており、公的手続きも行える。
ビジネスサポートも万全であり、世界中のあらゆる企業がOZに視点を出している。

利用者数は全世界で10億を超え、今や利用していない人のほうが珍しいまでに成長している。

2009年現在の今でも夢物語と思えてしまうほどに巨大で、
そして万能に育った未来型SNSとでも言うべき空間、それがOZ。

物語はこのOZが全世界的に普及した現代で始まる。


主人公・小磯健二は都内の高校に通う、物理部所属の内気な男子。
数学オリンピックの日本代表の座こそ逃したものの、数学に関する解析能力は抜群。
予定も無かった夏休みは、部室で同級生の佐久間とOZの保守点検バイトに努めるという日々。

そんなある日、「バイトしない?」と明るい女性の声が飛び込んでくる。
その提案を持ちかけてきたのは一つ上の先輩、篠原夏希。
その内容とは…

来る8月1日、曾祖母・陣内栄の満90歳の誕生日会の手伝いをする事。

憧れの先輩と一緒に旅行が出来る…
即座に参加希望を述べる健二と佐久間。

それを聞いた夏希はにこやかに告げる。


「募集人員、一名なの」と。


結局その誘いを受けるのは健二という事になり、夏希は彼とともに長野県へ。
二人が向かったのは山間の広大な敷地に建つ武家家系、陣内家の屋敷だった。
早速当主の栄に挨拶に向かう夏希と健二。

だがそこで夏希は思いもかけない事を言い出した。

「小磯健二君。私の彼」と、栄に紹介したのだ。
面食らう健二を他所に夏希は「お婿さんになる人」とまで言い出す。
全く持って話についていけない健二を他所に、
今度は栄が「この子を幸せにする覚悟はあるかい」と真っ向から見据えてくる。
場の雰囲気に押されながらも承諾する健二に、栄は「宜しくお願いいたします」と微笑んだ。

実はこのバイト、病気がちな栄を思って夏希が考えた苦肉の策だったのだ。
東大出身、旧家の出、しかもアメリカ留学帰りという強烈な設定を聞いて健二は「無理です!」と困惑するも、
夏希に懇願され、顔を真っ赤にしながら依頼を受けてしまうのだった。

一族の人間が次々と祝いに集まり、その数実に25名という大所帯となった夕飯。
父親は海外に単身赴任、母も仕事に忙しく、兄弟も無い健二は
今まで体験したことのない賑やかな食卓に囲まれていた。

そして、自身の大役によるプレッシャーに苛まれ、
寝付けない夜を過ごしていた健二の携帯に突如謎のメールが送られてくる。


ただ大量の数字列が並ぶ文章。そして、「解いて」の一文。
数学の解析問題だと思った彼は、夢中になってその数式の解析に取り掛かり、
導き出した答えを返信する。

翌日、家族のちびっ子達にたたき起こされてTVの前に連れ出された健二は信じられないものを目にした。

OZのシステムが何者かによってハッキングされ、大混乱をきたしている。
しかも、その犯人は、健二。


昨晩のメールは、何者かが全世界にばら撒いたOZのセキュリティ暗号だったのだ。

慌ててOZにアクセスしようとする健二だが、何度やっても自分のIDにアクセス出来ない。
電話をかけてきた佐久間に協力してもらい、仮アバターを取得した健二はOZにアクセスするが、
そこでは、健二のアバターを盗んだ何物かがOZを大混乱に陥れていた。

本来、格闘技エリアでしか行えないはずの戦闘行為がOZ全体で可能とし、
次々とOZ内のアカウントを取り込み始める偽ケンジ。

OZのアカウントと現実世界の人間が持つ権限はほぼ等しく、
あらゆるアカウントを取り込んだ偽ケンジはその権限を悪用して、
各種行政機関に侵入。
現実のライフラインが次々と狂い始める。

OZ内の格闘技チャンピオン、カズマを操る佳主馬との協力により、
なんとかその場を逃げ切った健二は、「何とか協力すれば事態を打開出来るのではないか」と希望を語る。
そこに「それは無理だね」と冷笑を浴びせる声が漏れる。

陣内侘助。陣内家の先代当主の隠し子であり、その後に本家に養子として迎えられた、
一族からの嫌われ者である。
食って掛かる罵声を流しながら彼はこう告げた。

「だって、そいつを作ったの、俺だもん」

偽ケンジ…その正式名称をラブマシーンという特殊なハッキングAIは、
その能力を高く見た米国防衛省によって、実証実験としてOZに潜入させられたのだという。

もともと一族の資産を持ち逃げしてアメリカに移り、研究に明け暮れていた侘助。
このラブマシーンの研究成果に高値が付き、栄もきっと喜んでくれると思っての帰郷であったが、
栄はこれを聞いて激怒。凄まじい剣幕で薙刀を振りかざし、彼に突きつける。

「侘助、ここで死ね!人様に迷惑をかけるような人間は陣内家に必要無い!」

失意と怒りで陣内家を去る侘助。
初恋の相手である侘助と栄の衝突に意気消沈する夏希。
同じく落ち着かない夜を明かした健二は翌早朝、新たな衝撃が一家を襲うのを見る。





栄が、死んだ。




栄の長男で、医者である万作達の懸命の処置も甲斐なく、栄が息を吹き返す事は無かった。
大きな悲しみが一家を包む中、万作はこう告げる。

「実は、母さんの体調はOZのシステムを通じていつもモニターしていたんだ。
 だが…昨日からの騒ぎで、そのシステムが停止してな。
 昨日の夜から、データが送られていなかったんだよ」


仮にOZのシステムに異常が無かったとしても、
栄は寿命であったろうとする万作。
このままで終われるか、ラブマシーンを倒して、弔いとすると息巻く次男万助。
バカな事を言うな、それよりもまず葬式の準備だろうと激昂する女性陣。

それぞれがそれぞれに悲しみと向き合う中、
健二が告げる。

「僕も、ラブマシーンを倒すのに賛成です。
 このまま放って置いたら、いつ今回のようなケースが起きるとも限らない。
 だから、何とかしなくちゃいけないと思います」


これを聞いてますます怒りだす女性陣。
だが、この意見に賛同した男性陣は各々に出来る準備を進める。


慌しく動く陣内家。
朝一番から電話で健二は佐久間に依頼をする。

「…何を始める気ぃ?」

寝ぼけ声で問う佐久間に、
健二はいつものような内気な様子はなく、真っ直ぐ言ってのける。



「宣戦布告だよ」



…という訳で、さらりと物語の前半をご紹介しました。
いつものように長文すぎるわけですが、語りたいんです。
この映画を。その為に、「俺知らないからいいやー」でページを閉じて欲しくない訳ですね。
だから、どうしても長くはなるのですが、物語をお伝えいたしました。

この急展開でまだ前半。
この後、ラブマシーンの討伐に向けて、健二が、夏希が、陣内家の面々が、
全力で戦い抜く激闘が展開されます。

それが素晴らしい。
主人公だけ目立つ映画じゃない。
この映画の主役は「陣内家」というあまりに大きな一団です。
皆一人一人が一人一人の役目を果たしているから、もう皆好きになってくる。
好き過ぎるシーンが、セリフが多すぎてもう。もう…。


初めて泣いた、本気で泣いた「サマーウォーズ」_e0015879_13315296.jpg



中でも大好きなのが栄ばあちゃん。
いやいや健二も必死ですよ?
夏希も凛々しい戦いしますよ?
佳主馬もごっつい格好いいですよ?

でも一番格好よくて凛々しくて真っ直ぐで、とにかく気持ちのいい人間だ思えるのが栄ばあちゃんなんです。

正直に言います、俺はこのばあちゃんの「凛々しさ」と「情の深さ」に2度泣かされました。
すっげぇ格好いいんです。すっげぇ凛々しいんです。すっげぇ優しいんです。

写真はラブマシーンの猛威によって、各所で混乱が発生した時のシーン。
「これは、戦だね。場合によっちゃ死人が出るかもだね」
とTV中継の映像を睨み、

そして電話で激を飛ばし、
一族の人間を叱咤激励し、
政財界にまでこの危機に負けるなと電話を送る。

すげぇよこの90歳のばーちゃん。

死してなお、一族を激励する偉大なるばーちゃん。
死してなお、一族を思いやる優しいばーちゃん。
もう本当大好きになりました。

「一番よくないのは、お腹がすいている事と一人でいることですからね」
とか、もうどんだけ俺を泣かせる気かと(';ω;)


全体的に落ち着いてみればそりゃもう予定調和。
ありありだし先が読める話ではある。
細かい事気にするとこれはどうよ、と思う箇所も割とある。

だけれども、それすら気にならずに私が惚れたのは、
陣内家が一丸となってラブマシーンの討伐に全力で挑んだその泥臭さ。
インターネットで繋がった誰かが誰かを助けるという、ありきたりだけども
俺には理想だと思えるそのコミュニケーションの具現化。
そしてその物語を盛り上げるデジタル感・ネット感溢れる演出と、
凄くアナログ臭い田舎の大家族のこってりした雰囲気を感じられるやり取り。

もうお約束ありありベッタベタ映画です。
だがそれがいい。
それが気持ちいい。
まさに夏らしい、爽やかな余韻に浸れる一作です。

インターネットで見知らぬ誰かと手を結べるようになった我々の世代の人々に。
田舎の夏の空が懐かしい人々に。
親戚ってめんどくせぇなぁって思ってる俺みたいな人に。
そして、この記事を読んでいただいた皆様に、是非観て戴きたいと思います。

Bunzo一押し太鼓判です。絶対に損させませんよ。

これ家族で見たいなぁ。
早くDVDにならないかなぁ。
出来ればブルーレイがいいなぁ。

あと花札しようぜ花札!
こいこいしようぜこいこい!



・主題歌 僕らの夏の夢  山下達郎




サマーウォーズ 公式サイト





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>ちーごーさん
いえいえ、ありがとうございましたですよー。
参加出来る時にはぜひよろしくです。

俺個人が手加減苦手なもので。(笑
ならレギュレーションでハンデつけといたら全力でやって丁度いいよね、と。

>ナイナイさん
お、マップ案ありがとです。
Lv帯でそれぞれ一つぐらいかな、と適当に書いただけだったんですけどね。
確かに三色犬もよさげですね。

>ふぃふぃさん
大好きですよヘクタ。
いいですよねぶさいくわんこ。

>石さん
やるならETC全プレゼントかな?
交換しちゃうと確実に出るとは限らないし('・ω・)

まぁ、ピグのはあくまでオマケというか。(笑

>kikiさん
それもアリだ。
その分DK側は人いませんから大変ですぜ。
by boardtrick | 2009-09-09 13:19 | 現実で色々
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